あと1ヶ月

「三寒四温」とはよく言ったものです。

末端冷え性で寒いのが苦手なので、はやく冬が終わってしまえと思っています。10月頃から気温が下がり、11月には冬の風がふきはじめ雪が散らつく日もあります。12月1月、2月はサイアク。特に、北海道の左上においては2月が最も厳しい季節です。それをすぎると、だんだんと空が顔をのぞかせ、風がやわらかくなり、雪どけが進みます。晴れの日や風のおだやかな日が続くと「よかった！春はもうすぐそこだ！」と大仰に喜ぶけれど、数日過ぎればまた雪が降り風が吹き冬に逆戻り。がっかり。

それでもやっぱり、期待せずにはおれません。今年はここ数年に見ないほどの大雪。くわえて風が強く、災害レベルの日もありました。この冬の終わりを望まない住人はいないでしょう。

まちの先輩方は言います。

「きょうはちょっと暖かいけどね」

「あと1ヶ月だね」

「気を抜かないで頑張りましょう」

吹雪いてないのに。プラスの気温なのに。あと1ヶ月の冬を甘んじて受けとめんとする先輩方。生まれてずっとこの地域に暮らす方と、Ｉターン5年目のわたしでは、知識と経験に何十年の差があります。

翌日は朝から雪が降ってひどく吹雪き、前が見えず道路が通行止めになりました。

あと1ヶ月。

気を抜かないで頑張りましょう。