ほとほとの煮物

お口にあうかどうか

言葉をもちあわせていないから

映画が好きです。ストーリーや映像、そこから生まれる独特の空気感。監督や俳優によっても違いがあって、それがピタリとはまった時に襲われる胸をえぐるような深い感動は何物にも変え難い経験です。

旅が好きです。自分で目的地を決め、自分の足で行き、そこで出会う人や物や体験は、人生におけるかけがえのない財産です。

好きなものには理由があって、大抵それは言葉にできます。だから滔々と文章にして発信するけれど、ただ唯一、それができないものがあります。音楽です。

 

音楽が好きです。

でも、なぜ好きなのか、なにが好きなのか、どうにも言葉にできません。さまざまな音楽を聞いているけれど、専門的なことにはまったく疎く、さらに音楽の世界は広く深く、文章にとうてい書きあらわせないのです。良いものは良いと思って聞く、すると、胸を突く衝動のような一曲に出会って、でもやっぱり言葉にはできなくて、心にしまっておくのです。この「良い」という気持ちを言葉にして、発信できる技術が、わたしにもあればいいのにと思います。

 

だから、音楽の話はあまりしません。「音楽、何を聞くの?」くらいのコミュニケーションはしますが、映画や旅のように、わたしの知る最高の音楽をプレゼンすることはないし、人から聞くこともありません。わたしは、言葉をもちあわせていないのです。

 

そうすると、「好きなアーティストの共有」程度の知識が蓄積されますが、そういった話題であまりあがらないアーティストがいます。世代なのかジャンルなのか、こんなに最高なのに、わたしの周囲で聞かれていないアーティスト。この機会に、彼らをご紹介しようと思います。

今週のお題「わたしのプレイリスト」

 

1、岡村靖幸

最高の褒め言葉「キモチワルイ」。感情剥き出しの歌詞にヤられて、ノらずにはいられない。昔からニッチでコアなファン層らしいことを最近知ったけれど、やっと時代が岡村ちゃんに追いついたと信じています。

 

 2、ハナレグミ

泣けない夜の精神安定剤。やわらかい歌声と深みのある歌詞がやさしく包んでくれます。SUPER BUTTER DOG時代から最高。

独自のLIFE

独自のLIFE

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 3、Half-Life(らせん。)

これぞJ-ROCK。メジャー解約からボーカルの喉の不調、それでも諦めずに音楽を追う彼らの姿勢こそ最高。VO.上里洋志さんのソロ活動「らせん。」も応援しています。

J-POP

J-POP

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PEOPLE, PEOPLE

PEOPLE, PEOPLE

  • らせん。(YOMEISENCOK)
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 4、 OKAMOTO’S

えっなんでみんなもっと聞いてないの?と思うバンド第1位。これぞジャパニーズ・クールでしょう。

BROTHER

BROTHER

  • OKAMOTO'S
  • ロック
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 5、BBHF

2016年の武道館公演を最後に解散したGalileo Galileiのメンバーが所属する、「再」推しで「最」推しバンド。

シンプル

シンプル

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 6、the engy

絶対これからクるでしょ…2014年結成、2019年メジャーデビュー、いま彼らと出会えたことに感謝する最高バンド。

Words on the paper

Words on the paper

 

彼らがいかに最高か、それを伝える言葉をわたしはもちあわせていないけれど、ぜひ聞いてほしいアーティストです。