彼らの音楽が
わたしは、邦ロックバンドGalileo Galileiが大好きです。2008年の閃光ライオットで初代王者に輝いた彼らは、邦ロック先駆け世代として爽やかに表舞台へ躍り出ます。
アニメのタイアップや他アーティストとのコラボをこなし、邦ロック界でもその音楽性は、唯一無二に感じられました。2016年に舞踏館ライブを成功させ、それを最後に、解散します。
彼らの音楽は、時間をかけて変わっていました。夏の海辺を駆け抜けるロックチューンから、冬の朝にしんしんと降りつもるオルタナティブロックへと変化しました。当時、ファンの間でもそれは話題になり、閃光ライオット時代を好む人は、晩年の彼らを知りません。でもわたしは、その音楽をリアルタイムで聞きながら、変化を受け止め、解散に涙しました。
そして、2018年に名前を変え「BBHF」として再び表舞台に立った彼ら。
夏を走り抜け、冬を越した彼らはやっぱり、変わっていました。わたしの音楽フォルダには、変わらず、彼らがいます。
たとえ活動を休止していた間も、冬の寒い朝や、ひとり揺られる地下鉄、見知らぬ街の人混みのなかで、彼らの音楽を聞いていました。2016年、彼らが解散したとき、彼らの音楽は終わってしまったのだと思いました。死んでしまったと思いました。でも、彼らの音楽は日々、瑞々しく残酷な脱皮を繰り返して、より強く美しく大きなものになったのです。脱皮って、失敗して命を落とすこともあるそうです。彼らは2016年に1度命を落としたけれど、2018年に復活しました。より強く、美しく、大きくなりました。だから彼らの音楽が、これからも変わらず脱皮を繰り返し、もしそれに失敗したとしても、不死鳥のように復活してくるのを、わたしはただひたすらに待つでしょう。
わたしは、Galileo Galilei、そしてBBHFが大好きです。
今週のお題「復活してほしいもの」
