ピンチのはなし
27年の人生にも、人生最大級のピンチがいくつかあります。それらはまさしく「人生最大級のピンチ」とラベリングして、話題フォルダに分類されており、
「なんか面白いはなしして」
なんて言われたときに取り出します。
絵に描いたような圧迫面接だった会社の末路、元カレの今カノが職場近くのラーメン屋に結婚報告に来た話、解錠予定12分遅れで目を覚ましたのに鍵はわたしの手元にあるという社会人1年目の朝…さて、どれから話しましょう?
でも最近、このような話題の振り方は無茶振りであり、一般的には敬遠されると知りました。気をつけなければなりません。
わたしは
「なんか面白いはなしして」とか
「人生最大のピンチおしえて」とか
「最近あったハッピーな出来事は?」とかいった話が好きです。会話の切れ間や飲みの席なんかで持ち出しては話し、またみんなが話すのを聞きます。おそらく、煙たがられながら。
嫌がる彼らの理由は「注目されながら話すのが苦手」とか「どうせ面白い話なんてできないから」とか「スベったら嫌だから」とかさまざま。でもわたしにとって、そんなことは関係ありません。
その話をどうして面白いと思ったか。
人生最大のピンチにどんな気持ちだったのか。
ハッピーに出会したとき、どのように思ったか。
わたしはぜひ、そういったことを聞きたいと思います。面白いか否かはさほど問題ではなく「そのときあなたが感動したこと」を聞き、わたしも一緒に心動かされたいのです。だからどうか、「どうせ面白い話なんてできないから」とか「スベったら嫌だから」とか考えずに、あなたが面白いと思った出来事を、面白いと思ったまま、自信をもって語ってください。
さあ、
あなたの人生最大のピンチ、おしえて。
今週のお題「人生最大のピンチ」