ほとほとの煮物

お口にあうかどうか

終わること、始まること

9月だ。

好きなタレントさんが今月のイベント情報を出していて、気付きました。友だちの誕生日が来たし、虫の声が耳障りなキリギリスからころころ鳴くスズムシに変わったし、夜の風が冷たくなりました。今年が始まって3分の2が終わったし、わたしが仕事を辞めて半年が経ちました。それは新しい挑戦を始めて6ヶ月が経ったということだし、ようやく軌道に乗ってきたと感じます。本当によかった。毎日ひいひい言ってるし、遊びに行くにも財布とスケジュール帳を睨めっこするけれど。それでも、すべてを放り出してなんにもなかった半年前よりマシでした。

 

店頭には新年のスケジュール帳が並んでいます。わたしのスケジュール帳は4月始まりだから、10月始まりや1月始まりの並ぶスケジュール帳コーナーを見るとずいぶん気が早く感じられます。でも多くの人がそこへ集まって手のひらサイズほどのページを繰るので、わたしも同じようにして並んで、表紙やページを眺めるのでした。

 

ただ、わたしのスケジュール帳はここ6、7年おなじもの。無印良品の枠だけが書かれたリングノートです。手のひらに収まるA5サイズで、さらさらとした厚紙の触り心地。そこへ日付や曜日を色鉛筆で書き込むのでした。

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誰の目に触れることもない、わたしだけのスケジュール帳。わたしだけのために日付と曜日を書き込んで、少しだけ季節のイラストを描きこみます。年末、足を炬燵で温めながら、新年の四季を思いつつ描くその時間が好きでした。

 

でも、おそらく来年はスケジュール帳を作りません。今年に入ってから自分で管理しなければならないスケジュールが増えました。鞄から取り出して、シャープペンシルをカチカチやる間さえ惜しくなり、スマホのスケジュール管理アプリを活用しています。昨年の終わりに作られたスケジュール帳は、イラストを鮮やかに残したまま書き込まれることなく、鞄の中に取り残されています。

 

今年が始まって3分の2が終わり、新しい挑戦を始めて6ヶ月が経ちました。終わることがあれば、始まることがあります。

 

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今週のお題はてな手帳出し