その気になればこの爪で殺れる

今年の目標に「女子力アップ」を掲げました。大学に入ってなんとなく化粧をはじめ、自炊をして、掃除洗濯もそれなりに。サボっていたわけではないけれど、力を注いでいたわけでもない。なので、少ししっかりと向き合ってみようと思いました。

最近興味が向いているのはネイル。週に一度、異なる色、質感、デザインをまとうと、なんだか「強く」なった気持ちです。

今週はダークグリーンの爪。

「ヒト」としてあまりにも不自然で存在感を放つその色は、月曜日の朝、家を出る瞬間までリムーバーを意識させました。キーボードを打つ手が、ヒトとかけ離れた別の生き物なのではと想像させました。
けれど、だからこそ、自分ではない何かに変身したような気がして、えいやっと踏ん張れるのです。

その気になればこの爪で殺れる

そんなわけないけれど、そんな気さえするのです。

「女の子って大変だね」
おめかしして、お手入れして、自己投資する女子を指して言うけれど、本当にそうでしょうか。女子に生まれたからって、辞めたきゃ辞めるし、やりたくないことはやらない。やりたいから、やっているんです。なぜっていう理由は人それぞれ。でも、根本は「強くなるため」の一言につきるのではと思います。

人生において持てる以上の力を発揮しなければならない時、えいやっと踏ん張る、自信を与えてくれる、力を発揮させてくれる強い味方。それは、女の子にとっての「女子力」です。だから女の子は、今日もせっせとおめかしして、お手入れして、自己投資します。

そう考えると、あなたの指す「大変な女子」は、

もしかしたら、

あなた以上に「強いヒト」かもしれません。