ほとほとの煮物

お口にあうかどうか

おすすめ

オススメ映画2022

映画が好きです。 2022年に観た60本ほどの映画のなかから、個人的ベスト10をご紹介します。新旧問わず、永年の名作映画なんかもまぎれていますが…映画好きの1年の締めくくりとしての記録です。 ++++++++++ 10.死霊館 www.youtube.com 【ストーリ…

お母さんが死んじゃったらどうしよう

映画を観て、思い出しました。映画を観ながらまったく別の映画を思い出すなんて、わたしもずいぶん映画好きだと思います。 「お母さんが死んじゃったらどうしよう」 そうだ、『となりのトトロ』のメイちゃんです。病気の母親を想い、それまで姉として張り巡…

映画的映画

「でたよ、"映画的" 映画」 わたしが頻繁にその言葉を使うものだから、先輩が口の端を吊り上げて言いました。そうは言われても、わたしはその、映画にしか出せない映画たる魅力を表現する言葉をほかに知りません。映画的映画。それは実によく表現された創作…

君は永遠にそいつらより若い

朝5時。映画を観ていました。借りてきた映画を前日から連続で数本観ていたのですが、退屈なホラー映画に日付がかわったところで寝落ちして、朝4時に起き出して続きを観てやっぱり退屈だったとディスクを交換して、時計を見たら朝5時でした。見始めたのは日本…

「すこしふしぎ」からの卒業

今週のお題「SFといえば」 映画が好きです。 わたしにとってSFは「すこしふしぎ」なお話でした。はじめて観た映画がドラえもんだったので、ずっとその「すこしふしぎ」ワールドのなかにいます。往年の名作バック・トゥ・ザ・フューチャーやE.T.は日常の延長…

女の答えは

本を貸してもらいました。プロレス好きの先輩が、プロレス好きのライターさんの新刊を読んでくれといって、貸してくださいました。 わたしは、プロレスが特別好きということではありません。その先輩の話を聞き、興味を持って見に行ったことはあるけれど、そ…

彼らの音楽が

わたしは、邦ロックバンドGalileo Galileiが大好きです。2008年の閃光ライオットで初代王者に輝いた彼らは、邦ロック先駆け世代として爽やかに表舞台へ躍り出ます。 www.youtube.com アニメのタイアップや他アーティストとのコラボをこなし、邦ロック界でも…

夏の香り

北海道の左上の冬は、ずいぶん長いです。 8月のお盆を過ぎると、ころころと転がり落ちるように下がる気温。秋を満喫する間もなくやってくる冬は、何をもって「冬」というのでしょう。9月には冬服を出してこないとやっていけないし、10月にはふわふわの冬布団…

オススメ映画2021

2021年に見た100本弱の映画のなかから、広くオススメしたいベスト10をご紹介します。「わたしが見た100本」なので旧作ばかりですが…映画好きの1年の締めくくりとして記録。 ++++++++++ 10.ファイト・クラブ www.youtube.com 【ストーリー】 エリ…

推し怪談師

会社は年度末が忙しさのピークで、2月や3月はみな思い詰めた顔でパソコンに向かいます。わたしも例に漏れず、あらゆる資料で机上を散らかしながら、左耳には先輩・上司のひとりごと、右耳にはイヤホン。それは、社内に響く狂おしいキーボード音を遮りたいた…

ホームラン

誰だってきっと輝いてる スポットライトだらけになってる それは今でも変わらないのに バンドが歌っていました。 過去には武道館ライブを成功させましたが解散、のちにバンド名を変えて再結成したバンド。彼らの名声は、解散する前のバンド名でしか通ってい…

暮らしを人生にする音楽

朝。いつものように起きて身支度を整えます。窓の外から聞こえる鳥の声が、よく晴れていることを知らせます。車通りが穏やかなのか、エンジン音は遠く、隣人が起き出した気配もありません。世間は休日でも、わたしは平日。肌寒くなってきたこの頃、やっとの…

美しい日々

日々は美しい。 その気持ちを忘れずに生きたいものです。 たとえば、朝目が覚めたときに隣に眠る恋人の顔が美しいとか、仕事の合間に耳にする人々の会話が興味深いとか、行きつけのバーで繰り広げられる人間模様がドラマティックであるとか。 そうした日々の…

ノンフィクション作品

夏休みの宿題で読んだ伝記。 わたしは、ドリルやプリント、自由研究なんかがある夏休みの宿題のなかで、読書感想文が一等好きでした。ほかはからっきし。出されたプリントは答えを左側に置きながらこなしたし、自由研究は親の手を借りました。でも、読書感想…

マスターの映画

「子どものときに見たきりだけど、大好きな映画でさ」 マスターが、カウンターの向こうで言います。身体を斜めにして、右手にはタバコ、左手にはハイボール。顔は目の前の焼き台からのぼる煙でちょっぴりけむっていて、しゃがれた声だけがすっきりと耳に届き…

言葉をもちあわせていないから

映画が好きです。ストーリーや映像、そこから生まれる独特の空気感。監督や俳優によっても違いがあって、それがピタリとはまった時に襲われる胸をえぐるような深い感動は何物にも変え難い経験です。 旅が好きです。自分で目的地を決め、自分の足で行き、そこ…

歳下バンドが増えた

いつでも、メディアで見かけるのは歳上の人でした。テレビで華々しくおしゃべりするあの人も、舞台で堂々と胸を張るその人も、ラジオの向こうの楽しそうな声も、みんな歳上。だから、期待と憧れをたっぷり含んで、ちょっぴりの羨望は、歳下のわたしには到底…

恋愛の入るスキが1ミリもなかった青春映画

今夜の金曜ロードショーは「スタンド・バイ・ミー」だそうです。大好きな映画です。 行方しれずになった少年が実は列車事故に遭っていて、その死体が今もなお転がっているらしい。 そんな噂話をもとに始まった、「死体探しの旅」。アメリカ、オレゴン州を舞…

美しい画が感情を訴えるとは限らない

映画を見ました。 好きで、頻繁に見るほうです。邦画も洋画も、ドラマもサスペンスもジャンルを問わず見ます。するとなかには、美しい映像と美しい音楽で、まるで完成されたアートのような一作があります。美しい旋律を奏でる挿入歌、絵画のように整ったカッ…

良い映画体験 ~お酒編~

その映画は、春から夏、秋にかけてのおはなしです。 春、彼女はノースリーブにジャケットを羽織って、お酒に顔を赤くして、屈託なく笑います。ぐい、と傾けるチューハイの缶、ダラダラと眺める深夜のテレビに、親近感を覚えました。 夏、早い日の出に青白く…

白線上を行く

それはまるで、アスファルトにすうと引かれた白線の上を歩くような。右に倒れこんでも、左に踏み外してもダメ。まっすぐ線上を行くことにこそ意味があって、両手を広げてバランスをとるような。 彼の曲には、そういう魅力があります。 おぼろげに揺れる歌声…

オススメ映画2020

先日、「あいちゃんはもっとメジャーな映画を見たほうが良いよ」と言われました。えっわたしメジャーマイナー関係なく映画見てるけど???と少しムキになってしまったので、昨年1年間で見た作品から、めちゃくちゃ良かった10作品を選びました。ウイルス禍も…

作品

年末年始、さまざまな映画がテレビ放送されていました。わたしはこの時期、ふだん見ないテレビの放送予定表を隅から隅までチェックします。 放送予定表には、映画のタイトルはもちろん、放映年や出演者、大まかなあらすじとともに、テレビ局が番組表の制作に…

わたしはサイコー

自己肯定感ぶち上げソングを聞きたい。 世の中にはさまざまな音楽があります。聞き手を鼓舞し支えんとする「応援ソング」は大きなジャンルでしょう。洋楽、邦楽に問わず、バラードからダンスミュージックまであるなかでも、わたしが好きな応援ソングは「自己…

Good as hell

わたしは、英語がダメ。 中学ですでに苦手意識があり、高校にあがると担当教諭がそれはもう恐ろしく、がむしゃらに勉強した結果、本当にダメになってしまいました。苦手とかできないとかでなく、もう本当にダメ。 けれど、英語でつづられる音楽や映画には、…

良い映画体験

「よくわからない」と言われる映画を見ました。 映画が生まれて100有余年。歴史的に評価される作品は、様々な人のコメントとともに触れることができます。今日は何を見ようか、と探すなかで「感動の超大作」や「ラブロマンスの金字塔」なんてコメントに惹か…

わたしがメイクするときは

メイクが好き。 色も質感も用途も異なる化粧品は奥深く、興味をひかれます。色々買って試すようになると、それらを活かしたくてスキルを学ぶようになりました。いま流行りの動画ツールをのぞくと「こんなメイク術があるんだ」と新鮮な驚きを得られます。 わ…

そこに愛はあるのか

LGBTQ+を題材にした映画をよく見ます。 先日見て、最高だったのがこちら。 グザヴィエ・ドラン監督&出演!映画『マティアス&マキシム』予告編 映画を選ぶとき、男性でも女性でも、同性愛でもトランスジェンダーでも関係なく、幅広くLGBTQ+にカテゴライズ…

衝撃

その日は、なんだかダメでした。 理由はわからないけれど、何につけてもダメな日。朝きちんと起きられたのにお腹が空いていなかったり、それでも朝ごはんを食べようとしたその器をひっくりかえしたり、やっとの思いで出社したらデスクの上には覚えのない仕事…

記憶のなかの、遠いあの日へ

携帯に通知。 サブスクリプションサービスを利用して音楽を聞いています。好きなアーティストを設定すると、新曲など更新の都度に通知がきて便利。その日も、通知を受けて携帯をとりました。 若い主観を情感たっぷりに歌うバンド。予想もつかないメロディラ…