ほとほとの煮物

お口にあうかどうか

会いたい人に会いに行かなきゃ

 

どこでも行ける
なんでもできる

 

心に留めていることです。時は有限で、やりたいことをやらなければもったいない。人間、案外やればできるものだし。例えば、好きな人に会うという些細なことでも、会いたいと思ったときに会いに行くフットワークの軽さを大切にしたいと思うのです。


しかし、この頃ちょっと忘れていました。就職して、環境がかわって、ここでやりたいことができて。足場がしっかりしてやるべきことが増えたので、どこかに行ったり、なにかをしたり、抱えているものを投げだしてまで踏みだす余裕がありませんでした。

 

先日、札幌に行く機会があり、友人と会いました。大学時代4年間をともに過ごした友人は、東京弾丸出張の後、札幌到着22時ころに時間をつくって、しかも自宅に泊めてくれました。
申し訳ない…
出張で疲れているところに会って、泊めて、翌朝もしっかり出社して…わたしが同じ立場だったら「またの機会に…!」と断っていたかもしれません。
伝えても伝えきれない感謝に、友人は

 

「会いたい人に会いに行かなきゃ」

 

と、一言。この言葉を、友人の口から聞くことにびっくり。

 

わたしは学生時代から、自分の興味関心に一生懸命で、周囲を気にせず行動する、随分と自分勝手な友だちでした。対してこの友人は、計画的で気配り思いやりのあるしっかり者。わたしとは正反対です。

 

その友人から聞かされた、心に留めたはずの言葉。日々に一生懸命で、いつしか忘れた大切な部分を、そっと掬い上げられたような気持ちでした。考え方も感じ方も、仕事も暮らす場所も違うけれど、わたしはこのさきも、彼女に会うために札幌に来るんだな、とぼんやり思ったのでした。

 

ありがとう。