ほとほとの煮物

お口にあうかどうか

やられたらやりかえせ

申請関係で公的機関に資料を提出したら、ねちねちお小言付きで突き返されました。わたしではなく、仲間が。イライラ。

 

数人でイベント企画をしています。それぞれの能力や人脈を頼りにイベントを組み立てる行程は、まさにパズル。ぱたぱたとピースがあわさって、ひとつの形を成した瞬間の感動はひとしおです。

所属も出自も職業も異なる仲間なので、報告や相談はラインで行い、週1回ほど仕事終わりに会議をし、日中にしかできない申請や問合せは動ける人が行います。今日もそうでした。

 

「こっちとそっちとあっち、直してほしい」

メッセージ。

公的機関に申請書を提出に行った仲間からでした。

よくよく聞くと、申請に関係のない、イベントの意義や運営に言及して、受理されずつきかえされたそう。ひどい話だ。どうすれば受理してくれるんだ。ああでもない、こうでもない。

 

ひととおり会議をして、ふう、とひと息。

自分が、ひどくイライラしていることに気づきました。

 

理不尽なことなんて、山ほどあります。多くの人とコミュニケーションする暮らしのなかで、理不尽でない1日のほうが稀。「なんでわたしが」という扱いを受けます。でも、それらをなるべく飲み込んで、最小の損害でいかに最大の利益をあげるかが、暮らしの命題です。時には正面衝突を起こして、戦わなければならない場面があります。ねちねちお小言なら「やられたらやりかえせ」。熱き銀行マンよろしく、立ち向かいます。

 

けれど、その矢面がわたしでなければ。

誰かがやられている、その後方支援に徹しなければならないなら。

倍返し精神はむなしく、憎きアイツに届かぬままイライラとした鬱憤を残します。言ってやりたいことも、聞きたいこともたくさんあったのに。わたしとアイツは、顔も知らない他人なのです。イライラ。

 

だから、やられたらやりかえせ。

やりかえせるとき、やりかえせる範囲で。

決意を新たにしたのでした。