世界一シアワセなオンナ
女性は、なにを思って自身をスタイリングするのでしょう。
朝起きて、服を選び、髪型を決めて、化粧をする。
靴は?帽子は?香水は?アクセサリーは?
膨大な選択肢のなかから、無限の組み合わせで生まれるその人というスタイル。化粧も含めて考えると、女性のスタイリングは男性よりよほど幅広く存在します。朝、鏡の前でしゃんとするその姿は、どのような基準で作られているのでしょうか。
その日は、すごく上手にいきました。
1年ぶりのスーツ。襟付きジャケットにタイトスカートなんて普段しない服装に、メイクは、インナーは、髪型は。完成図をイメージして、最大限近づけるよう手探りします。ああでもないこうでもないと、朝からドタバタのファッションショー。でも、すべてを終えて鏡の前に立ったとき「上手じゃん」。すとんと自画自賛のひとり言がおちました。イメージ通り。
女性は、なにを思って自身をスタイリングするのでしょう。
似合う色だから、体型にあうから、質感が気に入っているから。理由は様々。わたしは、わたしが好きなオンナ像を描いて、それに近づけるよう毎朝頭を悩ませています。服は、髪は、化粧は、靴は、アクセサリーは、帽子は、香水は。わたしが思い描く、世界中から愛される世界一シアワセなオンナを描いて、わたしが、少しでもそこへ近づけるように努力します。
だから上手くスーツを着こなせたその日は、ひときわ、世界一シアワセなオンナに近いわたしだったのです。