ほとほとの煮物

お口にあうかどうか

「ほとほとの煮物」と書きたくて

ブログをはじめました。1週間に3回くらい文章を書こう、書くんだし、せっかくだから誰かに見てもらおう、と思いたちました。SNSを上から下にスワイプしきって、過去の投稿が現れはじめたあたりで、そういえばこんなブログもあったなと思い出してもらえたら幸せです。

 

そもそも、なぜ文章を書いてアップしようと考えたのか。
わたしは文章を書くことが好き。かれこれ小学生の頃から好きです。当時「読書係」の名のもとに、読書を推進しながら自分で書いた小説を置いて回し読んでもらいました。恥ずかしい。めちゃくちゃ恥ずかしい。いま読み返せと言われたら、「これでご勘弁を…」なんて泣けなしの生活費を包んじゃう。と言いながら、今この状況もそれほど変わらないですね。恥ずかしい。
けれど懲りずに飽きずに、中学高校大学とずっと好きで、幸せなことに、いまわたしの文章が掲載された冊子が道の駅に置いてあります。本当に幸せ。

 

でも、道の駅に置いてあるのは、わたしの文章でありながらわたしの文章ではないのです。

 

意図のある読み物としてより多くの人に伝えるには、共通の言語と分かり良い表現を用いなければなりません。万人に伝わるとは限らない独特な表現やオノマトペは、意図ある読み物に不向きです。書き手の色や癖で、伝えるべきことが霞んでしまってはなりません。

わかっている。わかっているけど、わたしは「ほとほとの煮物」とか書きたい!

 

昔、祖母が「かぼちゃをほとほと煮るの。美味しいよ〜」と言ったとき、妹は「"ほとほと"ってなに?どんな状態?」と怪訝な顔をしました。でもわたしは「美味しそう…」とうっとりしちゃったのです。

 

わたしは「ほとほと」と言いたい。伝わる、伝わらないに関係なく、思ったことを思ったままに書き連ねたい。

 

だから、ブログをはじめました。
書きたくなってしまったのです。
ほとほとの煮物。