ほとほとの煮物

お口にあうかどうか

健康に感謝

新型コロナワクチン、接種2回目。

「薬、ちゃんと用意しておきなよ」

経口補水液あるから、あげようか」

一人暮らしの20代を、周囲の人が心配してくれます。しかし当のわたしは楽観的でした。両親と妹はワクチン接種後、2回目であろうと熱は上がらず通常生活を送っていたらしいのです。血の繋がりで言うならば、わたしもそれほど酷い副反応はないでしょう。

 

念のため、薬とスポーツドリンクを用意。接種当日と翌日は有給を確保しました。接種当日夜まで通常と変わりなく過ごしていたけれど、接種後24時間を過ぎたあたりから、全身がピリピリと粟立つような感覚と、寒気、頭痛がしてきました。熱を測ってみるも37度とちょっと。

大人しく眠ることとします。体調が悪くなる前に引っ張りだしておいた冬用布団を肩まで引き上げて、枕元には体温計とスポーツドリンク。布団のなかでもザワザワと背筋や手足が粟立って、眠ろう、眠ろうと目を強くつむるたび、うなじの方がズキンズキンと痛みます。これが副反応か。

 

朝。

目が覚めると、いつもより2時間ほど寝過ごしたようで、日は高く窓の外はすでに平日の騒音を響かせていました。起きあがろうとするけれど、気だるく、寒気がやみません。仕方がないのでもう一眠りしてやり過ごすこととします。

 

わたしはこの6、7年ほど、大きな病気をせずにきました。怪我をしたことはないし、熱を出して寝込んだこともありません。だから、暮らしのなかでの体調不良は、小さい風邪か疲労かくらい。ワクチン接種によって、ひさしぶりに腕を上げるのも面倒なほどの気だるさ、着込んでも着込んでも粟立つ感覚を得たのでした。健康があるからこそ生活があり、今のわたしがありました。健康に感謝。