ほとほとの煮物

お口にあうかどうか

そういう日

タイヤをパンクさせました。

いつもはなんともない自宅の駐車場でこすって、盛大にシューシューいうタイヤをなんとかガムテープで押さえようと一旦家にあがって戻った頃には、ぺちゃんこの左前輪。すぐに車関係に勤めるしりあいに連絡してみるけれど、修理不能・交換費は150,000円前後とか。落ち込まないわけがありません。

 

しりあいは落ち込むわたしを心配して、過去の失敗談を聞かせてくれました。お客さんの前でお客さんの車のバンパーをがっつりぶつけてしまった話。

30%回復。

半ベソで母に電話をすると、最近紙フィルターをまとめ買いしたばかりの掃除機が、紙フィルター到着2日後に動かなくなった話を聞かせてくれました。ちょっといい紙フィルター代と新品の掃除機はなかなかいいお値段。そんな失敗、1年のうちに何回かあるでしょ、おかあさんはあるよ、とあっけらかんとした母。

60%回復。

日中、家で仕事をしていると家の前の道路に大仰な車が停まりました。少ししてチャイム音。出てみるとタイヤの買取業者さんで、うちのサンルームに置いてある冬タイヤを見てチャイムを押したとか。あまりのタイミングに実は…とパンクしたタイヤを見せると、現在のタイヤ相場はどうとか、この車ならタイヤ交換がこうとか、タイヤ事情を親身に教えてくれました。業者さんはわたしより5、6歳上でしょうか、気持ちのよい方で「このあたりの会社ですか」と尋ねると、いただいた名刺には札幌の住所。昨日、仕事でこの地域を訪れて、さて帰ろうと思ったら一般のお宅の少しせりだしたテラス部分にバックガラスをしこたまぶつけて全壊。修理とお詫びを終えていまここにいるとのこと。

もうなんか、落ち込んでいたのがどうでもよくなってしまいました。

 

「しょうがないです…僕もバックガラスやっちゃうし、お客さんもパンクさせちゃうし…昨日はそういう日だったんです…」

そういう日ならしょうがないとわたしも深く頷いて、そしてようやく笑えました。周囲の優しさに救われた1日でした。