心残りの今日
夜、眠れない。
眠れないのでお酒を飲んでいます。お酒を飲み続けて1ヶ月になるので、そろそろいいかげんにしたいと思いながら…なぜわたしは、こうも眠れないのだろう。
仕事を終えて家に帰って、鞄を放って化粧を落として、冬仕様のふかふか布団へ。これ以上の至福はないだろうに、眠れません。どうしようもなくて携帯に手を伸ばすとアウト。そのまま3時4時。
最近至った結論が、めちゃくちゃに考えてしまう性格が宜しくないのではないかということ。静かな部屋で瞼を落として、動くものといえば脳みそくらいで、むしろその他の感覚がダウンしたぶん奮って動きだします。
些細なこと。
考えても詮無いこと。
今日のこと。
明日のこと。
もっと先の未来のこと。
考えた方がいいこと。
お酒は楽です。「考えないこと」を容認してくれるので、心置きなく脳を働かさずにいられます。
朝はズルリとやってきて、わたしを冬仕様のふかふか布団から引きずりだします。毎朝一応、20分かけて起き上がれない言い訳を考えて、ようやく身体を起こします。
朝というのは不思議なもので、昨晩あんなにも脳内を占めていたアレソレはすっかり鳴りを潜めます。「なんとかなるさ」の無敵ワードが大変有効です。
でも、陽が暮れてあたりが黒く沈みはじめると、それにつられるように脳内も、じわじわアレソレに沈むのです。
どこで聞いたか読んだか、眠れない理由の1つに「今日という日に満足していないから」というのがあるそうです。充実した日のおしまいには「いい日だった」といってぐっすりと眠れるけれど、いつまでも眠れない日って、夜更かしをして必死に「今日」の充実を取り戻そうとする。
これは、本当なんじゃないかと思っています。
心残りの今日を繰り返して、1ヶ月。
いつまで続くのかな。
いつまで続けるのかな。