ほとほとの煮物

お口にあうかどうか

シンプル

どわあああ…これが…恋なんだな……
テンションが上がるバンドや安心するアーティストもいるけれど、ドキドキソワソワしてしょうがないこれは恋…好き……BBHFと一生の愛を誓いたい……

というメモが残っていました。

まじでライブは人を狂わせるから用法容量を守って正しくご利用いただきたいし、わたし自身その許容量が著しく低いことをきちんと自己認識したうえで人生を楽しんでほしいと思いました。

中学生の頃に出会って10年近く経ついまも変わらない頻度で聞いているバンドがあります。大学生の頃に1度解散してしまって、解散ツアーもしたけれどなんとなく行かずに終わりました。後日、「解散ツアーありがとう」と公開された写真には、ファンがシーツのように大きな布へ寄せ書きをしていて、各会場分ありました。地元から最寄りの会場でも行われていて、テレビにでるようなバンドがそこでライブをするのは珍しいので、少し気を引かれたのを覚えています。

 

でも、わたしはライブへ行きませんでした。

 

その会場の寄せ書きは、中心に書かれたバンド名を精一杯うめていて、サイド四角は綺麗な白で残っていました。その空白に、ぐうと胸を締めつけられたのを覚えています。わたし1人がそこへ行って、寄せ書きをしたところで白をうめられるわけでもないのに、なぜわたしはそこへ行って彼らの最後をこの目に焼き付けなかったのかと、後悔しました。

 

2年後、彼らが再結成しました。

ライブ前に整理番号で並ぶとき、いつも解散時のあの感覚を思い出します。チケットを握りしめて、オレンジのライトが申し訳程度に灯るライブハウス横で、ライブポスターを眺めながら。いま自分がここにいること、彼らの音を浴びられること、彼らと向き合えることを噛み締めるのです。

会いたい人には、会いたい時に、会いに行かなきゃ。

 

君が思ってるより、

僕らはずっとシンプル。

シンプル

シンプル

 

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