ほとほとの煮物

お口にあうかどうか

「あったのは知っています」

「実際に見たことはないんですけど…」

小学生の友だちに言われて、衝撃を受けました。

これ。

NINTENDO GAMECUBE オレンジ【メーカー生産終了】

 

みんな大好きゲームキューブ。小学校低学年の時、「ゲームしよう!」と言えばゲームキューブでした。高学年になるころDSが登場して、明るい画面に持ち歩けるサイズ、ワイヤレス通信に感動したけれど、ゲームキューブにはゲームキューブの良さがありました。

テレビの大画面でプレイできるので、プレーヤーでなくても、部屋にいるみんなが楽しさを共有していました。わたしの家にはテレビゲームがなかったので、スマブラはフィールドから落ちないようにするだけで精一杯だし、マリオカートは周回遅れの挙句 逆走してジュゲムさんに大変お世話になりました。だから、コントローラーを持つより、画面に夢中になって一喜一憂する友だちの横顔を見ている方が好きでした。同じ方を向いて、あっちで笑えばこっちで悔しがる、部屋全体がぱっと明るくなるようなゲームキューブが大好きでした。

DSを買ってもらってからは、どこへ行くにもゲームと一緒。忘れた日には友だちの頭越しに上の画面を覗き見て、なんだか物足りない気持ち。小学校も高学年になったせいはありますが、場所を選ばず手軽に遊べるDSのおかげで、外遊びは格段に減りました。

じきにWiiが登場して、テレビゲームブームが再来します。ブームの終わり頃、わたしはSNSやインターネットの方が面白くて、ゲームへの興味を失っていました。

 

わたしにゲームの面白さを説いてくださった、ゲームキューブ先生。

小学校高学年の友だちとゲームの話になり、「ゲームキューブは知っているけれど見たことがない」と…。調べると、ゲームキューブはメーカー生産終了。焦って、当時一緒に遊んだ友だちに連絡すると「DSもないからね」とダブルパンチ。時代の流れ、ひいては自らの加齢を実感したのでした。

 

ということで、25歳になりました。