Present For You
誕生日プレゼントをもらいました。ネットでも評判のデパ地下コスメ。
旅行した朝、自分の顔そっちのけで友だちの化粧するところを見て、「これなに」「いまなにつけたの」「それどこの」と逐一質問するうちに、プレゼントに化粧品をもらうようになりました。
化粧品って、難易度の高いプレゼントです。
彼女にこの色は似合うかしら。この香りは好きかしら。この感触は重たすぎるんじゃないかしら。肌を荒らしたりしないかしら。
一生懸命考えます。
先日プレゼントをくれたのは、小学校からの友だち。小中と一緒で、高校大学と離れてしまったけれど、今も地元に帰ると連絡します。
先日旅行に行った朝、アメコミキャラクターがポップに描かれたポーチから、ピカソモチーフの中国コスメを取り出して、つるんと丸い目元へのせて、仕上げにチェリーピンクのアイライナーをシュッといれました。その時、高校に入って3ヶ月、スクッと背が伸びて別人のようになった彼女と会ったあの時と同じ気持ちがして、なんだかニヤニヤしてしまいました。
わたしの誕生日の、1ヶ月ちょっと後にやってくる、彼女の誕生日。
さて、なにをあげましょう。
ネコバカだから、猫モチーフコスメがいい。
得意じゃないって言ってた配色だけど、パッケージ可愛いな。
絶対、気に入るだろうな。
それに、ふだん挑戦しない色こそ、試してみたらどうかな。
絶対、似合うよ。
プレゼントって、自分では選ばないモノがあるから面白い。色とか香りとかアイテムそのものとか、自分では絶対手に取らないだろうなと思うものが、よっぽど仲の深い友だちから贈られたりして興味深いと思います。それが相手から見たわたしの印象ということで、また意外としっくりくるから、まだ見ぬ自分を贈られるみたい。
わたしのプレゼントも、彼女にとってそうであるといいな。