ほとほとの煮物

お口にあうかどうか

どうやってネタを探しているんですか

情報発信の仕事をしています。

地域情報に文章や写真を添えて、SNS等へ投稿。イマドキのSNSは反響がすぐに分かって便利です。文章だけより写真付きの投稿、綺麗に書いた文章より意外性やニュース性の高い情報。手探りながら更新しています。

 

すると先日、大学生に質問を受けました。

「どうやってネタを探しているんですか」

はて、どうやって。

 

わたしは、ネタ探しらしいネタ探しをしません。週に1回の投稿を原則に、即時性が求められる情報をその都度更新します。たしかに、ウイルス禍にイベントが激減した時や、夏から冬に移りかわる観光オフシーズンは「なにを取りあげよう?」と頭を抱えましたが、かといって、「探す」ことはありませんでした。どちらかといえば、「落ちている」ネタを拾う感覚に近いです。

それは、趣味で続けているこのブログでもおなじ。

 

わたしたちの日常には、そこかしこに感動が転がっています。たとえば、駅前通りで信号機が確認できないほどホワイトアウトしているとか、雪がドッサリふった日の朝は窓の外が白く明るいとか、そういった日々なにげなく起こる出来事に、心動かされます。ある人は写真を撮り、ある人は歓声を上げ、そしてわたしは、文章にします。色や感触やにおいや、感じたこと考えたこと、1度わたしを潜り抜けた出来事を、SNSで発信するのです。

すると、それはもう立派な「ネタ」です。多くの方が見て、「いいね」をして、コメントをします。わたしの感動は、どこかのだれかの感動でもあるのです。

 

そういう何気ない感覚で良いのだと思います。

「ネタ」なんて大層なものでなくとも、「感動」を写真や言葉で共有することほど、地域をPRする目的で発信される情報に不可欠なものはありません。

わたしたちの日常は、そういった何でもない「感動」であふれています。