ほとほとの煮物

お口にあうかどうか

仕事って

「水曜、18:30からの会議なんだけど」

わたしの定時は19:00。しかもその日は、終業後に予定があります。

「あなたの担当企画だし、会議、出られる?」

わたしは口をつぐみました。うーん。

 

こうして悩んでしまうことは、果たして自然なのでしょうか。

新卒で入社して5年目。仕事の流れを理解し、任されることも増えてきました。まあ、大学生のよく言う「やりたい仕事」ではないけれど、責任を感じるし、任されたからには最大限の力で取り組みたいと思います。

ただ、プライベートをかなぐり捨ててまで向き合うのかと問われると、どうにも頷けません。「若者の仕事観が変わりつつある」と言われますが、わたしもその「若者」のひとり。休日は休むべきだし、就業時間は守られるべきだし、対価に見合わない労働はしたくありません。

じゃあ、どうしよう。

終業時刻を絶対に過ぎるであろう会議。先に入っていた終業後の予定。

わたしは、どちらを選べば良いのでしょう。

 

こういうとき、2回り以上歳上の上司の朗らかな雰囲気はすっかりなりを潜めます。きっと、仕事観の異なる世代である上司は、仕事を選ぶことこそ正とお考えでしょう。けれど、柔軟な考え方をされる方なので、部下のプライベートに無理強いをしたくない気持ちもあるのだと思います。わたしとしては、「仕事は仕事だろ」とか、「先に予定があるならそちらを優先しなさい」とか、ヒントを与えてくれたらいいのにと思います。そうしてわたしは大人しく「はい」と言って、後々「あのとき上司がこう言ったから」と唇を尖らせるのでしょう。まあそれは嫌なのです。うーん。

 

結局、予定をキャンセルして会議に出ることを選びました。けれど、それが果たして良いことだったのか、正しい選択だったのかはわかりません。上司もつらっとしていて、いつも通り朗らかです。うーん、仕事って。