ほとほとの煮物

お口にあうかどうか

もし宝くじが当たったら

9月4日。きょうは「宝くじの日」だそう。

もし1億円が当たったら。

 

まず、これから先60年、いえ、今は人生100年世代と言われますから、あと80年ほど、暮らしていくのに必要なお金を計算します。すると、1億円ぽっちじゃぜんぜん足りないことに気づきました。通帳の預金残高と睨めっこしている今の暮らしだって、続けていくには2億円弱かかるというのです。そこへ、家族が増えたり病気をしたら、プラスでお金がかかるでしょう。

では、将来的に有効な1億円の使い方を考えましょう。元手にして資産運用?長期的な利益を狙って不動産購入?資産運用なんてうまくできるのかしら。不動産も利益が下がってきている話を聞くし。

そこまで考えて、現在のわたしには「1億円をいかに楽しく使うか」という選択肢がないことに気がつきました。

 

社会人になる前なら、世界一周して、家を買って、お財布を気にせずおしゃれして、あの店のこれを食べて…やりたいことをやりたいようにやるための計画を立てたに違いありません。けれど、今のわたしは暮らしをいかに整えるかという課題に一生懸命で、パーっと楽しく使う、なんて考えが毛頭ありません。

 

お金を使う遊びに興味が薄れたのか。

何にどれほどお金がかかるか、その現実を知ってしまったからか。

金銭的に不安があるのか。

そもそも現在のわたしに「1億円かけて欲しいもの」がないのか。

おそらく、その全部です。

 

暮らす家があって、食べるものがあって、着飾る服やアクセサリーがあって、移動手段があって、笑い合える場所があります。

楽な暮らしではありません。今すぐにでも逃げてしまいたいと思う出来事だってあるし、金銭的理由から我慢している事は数えきれません。それでも、今わたしはこの暮らしを選んで、この暮らしを営んでいます。

 

100歳まで2億円弱。クラクラするような額だけれど、ポンと渡される宝くじより、ずいぶん現実的に感じられます。わたしは生涯をかけてそのお金を稼ぎ、そのお金で生きていくのです。