感情の話
「適材適所ですから、今のお仕事を大切にされた方がよろしいですよ」
これは、わたしの感情の話だけれど。
一緒に仕事したこともない、1度お酒を飲んで1度会議の席をご一緒しただけのあなたが、わたしの適材をご存知なんですか?たかだか5年働いたという情報だけで、適材も適所もないでしょう?口先だけでわかったように言わないで。
「最初はそのつもりだったけど、考えていくうちにそうじゃない方があいちゃんのためだと思って」
これは、わたしの感情の話だけれど。
最初はそのつもり、ということは今はそのつもりはないということですね?いつから、そのおつもりだったんですか?あいちゃんのためって、どの条件とどの条件とどの条件においてわたしのためなんですか?あなたの主観だけで、話を進めたつもりでいないで。
「遅くなってしまったけど、実は君のいないところでこういう話になっていて」
これは、わたしの感情の話だけれど。
わたしのいる話が、なぜわたしのいないところで決まっているんですか?しかも、遅くなってしまったんですか?なぜすぐさまわたしに報告してくださらないんです?舐めてんのか。
現実に起きたことと感情がごちゃまぜになってしまうことがあります。
何が起こったのか。何を思ったのか。どんな気持ちだったのか。どうしてそうなったのか。わたし自身に過失はないか。どうしていくべきなのか。
きちんと考えて整理して、そうしてからまた、歩き出さねばなりません。どれか一つが突出して主張しようものなら、それは物事を正確に捉えられていないということでしょう。そこから繰り出される次の行動は、きっと正解ではありません。独りよがりにならず、客観的に、正確に、冷静に。その先にこそ、わたしの幸福はあります。
わかっている。わかっているのです。
だからこれは、わたしの感情の話。