腹の皮がつっぱるような
「むっちゃ飲も」
彼女がそういうので、わたしも迷わず
「むっちゃ飲む」
今日は火曜日。スタートは21時過ぎだし、明日は仕事だし、むっちゃ飲むためのコンディションが100%整っているかと言われればそうではないけれど、でも、飲むと決めたら飲むのです。そういう夜なのです。
21時に彼女の用事が終わるというので、その前に腹ごしらえをしておくことにします。国道沿いの、気になっていたラーメン屋さん。別の友だちと連れ立って着席したタイミングで、彼女からのライン。
「どこいる?」
「どこだと思う?」
2人で撮った自撮りとともに、ラーメンの写真を送ります。
お腹を満たして彼女と合流し、カラオケ屋さんへ。ハイボールを飲んでいたけれど、その薄さにヤキモキしてビール、ワイン、ジュースみたいなカクテルと流し込みます。そうして、あっという間にルーム時間。日付が変わって、それでも「むっちゃ飲む」には足りなくて、ワインを買ってわたしの部屋へ移動します。ラーメン屋のラーメンと、カラオケ屋の薄いアルコールでお腹は12分ですが、お酒が手伝い口寂しくて、冷蔵庫や戸棚の奥からチーズやらチョコレートやらを引っ張り出します。
そうして迎えた朝。
一晩で摂取するアルコールは2種類までと決めているのだけれど、昨晩はそんなことお構いなし。22時を過ぎたら胃にものを入れないようにしているけれど、ちょくちょくつまんだおつまみが胸から腹にかけてで踊っています。腹が限界まで膨れているらしく皮のつっぱる感覚があって、横っ腹とか首の後ろとか、なんだか身体の表面がヒリヒリするのでした。
こういう朝が、たまにあります。実家に帰ったときとか、旅行に出かけたときとか、胃が許容量を超えて、全身が悲鳴をあげている朝が。ずいぶん久しぶりの、不愉快で、でもどこか満足な、そういう朝。