ほとほとの煮物

お口にあうかどうか

窓ガラスを割ってしまった

ぱちん

窓ガラスを割ってしまいました。部屋中に掃除機をかけてやろうとテーブルを持ち上げたら、その角が窓枠の内側にはまっている曇りガラスに当たって、割れました。あまりにあっけなく割れてしまったので、その断面を確認して、ガラス片をかたづけて、部屋中を綺麗に掃除機がけしてから部屋の真ん中に座り込んで

ぱちん

わたしのなかで張り詰めていた何かが、千切れてしまいました。

 

先月半ばに退職して、引っ越しをして、さてこれからお金はどうしよう、仕事はどうしようと考えていた矢先。人には考えるための許容量というものがあって、それを超えると、うーん、どうなるのでしょう。人によっては、弾け飛んでしまったりするのかもしれません。

窓ガラスなんてお金を出せば直せるし(ン万円とかかるそうだけれど)、退職は自分で決めたことだし、引っ越しは落ち着いたし、これからのことだって何も考えていないわけではありません。ただ、明確な対象が判らぬまま、言い知れぬ感情が涙になって、止める間もなく目から溢れ出てくるのでした。

こういうとき、いつも、母に電話をします。

「あら〜おドジちゃん!」

わたしだって、大人をはじめて7年目。「自分の機嫌は自分でとる」という大人ルールを理解しています。最近は、それもずいぶん上手くなってきました。

でもやっぱり、1年に1回くらい、自分の力ではどうにもすくい上げられない気分のどん底があるのです。そんなとき、母はわたしが思いもよらなかった方向から、ポジティブな言葉をくれます。わたしは毎度その言葉に救われて、子どものようにわんわん泣いて、そして次の日からまた、頑張るのです。

 

そういえば今月から、日本の成人年齢が引き下げになりました。ということは、わたしの大人歴は9年目…もっときちんと自立しなければと思う一方で、やっぱりわたしは「お母さんの子ども」なのです。