ほとほとの煮物

お口にあうかどうか

サボっている

実家で眠って、夢を見ました。

わたしは学生で、懐かしい校舎にいました。友だちといて、でもその友だちの顔はぼやっとしてよくわかりません。ただ、彼女がわたしを冷たい目で見て、非難する言葉を発して、それを遠巻きに眺める人々の輪郭だけがはっきりしていました。学生時代のわたしなら悲しくなって俯いて、そのままことが過ぎるのを待っていたでしょう。でも、今、わたしは大人。彼女の言葉に言い返して、強く睨みました。すると彼女は心外そうに一瞬ひるんで、そして隣にいた子に耳打ちしました。2対1の構図になったのを遠巻きに見ていた人たちが認めて、わたしへ視線を集めます。それは、憐れみとか援助とかより「関わりたくない」という視線でした。

 

目を覚ましました。汗でぐっしょり。起き上がると身体が重くて、いち早くその不快感から逃れたくて、母と妹に話しました。妹に「何それ、本当にあったこと?」と訊かれました。

本当にあったことではありません。でも、学生時代に悩まされた全てを加えて、ドロドロに煮詰めたみたいなことでした。友人関係に悩まされた学生時代に眠っていたベッドだからでしょう。夢見の悪さで起きたのは久しぶりでした。

 

学生時代は、いつでもサボりたかったように思います。運動が苦手だし、勉強は好きでも嫌いでもないし、友人関係を上手くやれません。日曜日には「明日、学校いやだな」が口癖でした。

しかし、持ち前のクソ真面目でほぼ皆勤賞。この真面目さは「サボる」ことを許してくれません。わたしはきっと、いつかコイツに殺されるのだと思います。でも、コイツがいるから今のわたしがいるのだとも思います。

コイツと27年つきあって唯一習得したのは、コイツの目を掻い潜ってサボること。友人関係をサボる、やらなければならないことをサボる、「きちんとすること」をサボる。

良いのか悪いのか、わたしは今日もサボっています。

 

今週のお題「サボりたいこと」