ほとほとの煮物

お口にあうかどうか

たのしみひとつ

わたしは朝シャワー派。

くせ毛なので、夜に渇かした髪をその状態で朝陽がのぼるまで保っていられません。少し早めにベッドから抜けでて、まずはお風呂。髪を洗い身体を流しながら、1日の予定とそれにあう服装を考え、それなら化粧は、靴は、と頭の中の引出しをさぐります。

旅行の朝はことさら。旅先の天気、気温や路面状況、旅の目的やアクティビティをもとに、数日分の服や化粧品をつめこむ時間は、すでに旅行の一部。大好きなひとときです。

 

その日は、道東の「霧のまち」へ、車で出かける予定でした。歩くことの多い行程なのでスニーカーを。でもスカートをつけたいのでボディバッグ、それなら、甘すぎないアウターと化粧を。お風呂場で組立てたコーディネートをもとに、旅行鞄に詰めこみます。1日目はあそこへ行く、2日目はここに泊まる、最終日はこれがある…旅の期待を膨らませながら、クローゼット、引出し、玄関と行ったり来たりして、おしまいに、アクセサリースタンドの前で足を止めました。

 

ピアス。前回の旅行にはない荷物でした。

2月のおわり頃にあけたピアス穴が安定して、好みのピアスをつけられるようになったのはつい最近のこと。ピアスとともに行く数日間の旅行もはじめてでした。

お風呂場で巡らせたコーディネートになかった選択肢。

1日目、2日目、3日目…と服装や化粧を思い出すうちに、3つも4つもアクセサリーケースにとってしまいます。耳は両耳1セット、行程は2泊3日なのに。

 

服を選んで、靴をあわせて、化粧品を詰めて、おしまいに、ピアスを選んで。

キラキラと朝の光を反射させて揺れるピアス。手のひらに乗るアクセサリーケースをいっぱいにして旅行鞄に詰めるとき、そのワクワク感が、旅の楽しみを何倍にも膨らませました。

 

行きは4つ、帰りは6つ。

旅先で、2つもアクセサリーケースの中身を増やして、旅の思い出をたっぷり詰めこんで帰宅しました。